長い間、冬のファッションは妥協の産物だと考えていました。頭の中では、着たい服と、天候に強制されて着る服という、二つの明確なカテゴリーに分かれていました。窓の外の灰色の空を眺めながら、まるで歩く布団みたいに見えてしまうことを諦めていました。
そのスタイルにはある程度の苦しみが必要だと思っていました。しかし、インスピレーションが湧かない12月を何度も過ごした後、問題は気温ではなく、私自身が適応を拒否していたことに気づいたのです。
冬のスタイルは、寒さに耐えることで改善できたわけではありません。寒さを受け入れることで改善できたのです。
一番大きな変化は、暖かさをシルエットの敵と見なさなくなった時でした。以前は、厚手のニットは形が崩れると思って避けていました。しかし、質感こそが冬の最高の贅沢だと気づきました。オーバーサイズのアイテムに、 ELFSACK Winter Editで見つけたバランスのように、かっちりとしたボトムスを合わせるようになってからは、ボリューム感が重たく感じなくなりました。意図的に着ているように感じました。
色もまた新たな発見でした。何年もの間、冬のワードローブは黒とグレー一色でした。でも、冬はもう十分暗いのに、なぜ暗い色に合わせて服を着ているのでしょう?
大胆なアクセサリーと時代を超越したパターンで個性をプラスし始めました。クラシックなブラウンのチェック柄コートに、鮮やかな赤とオレンジのストライプ柄のスカーフを合わせるのが大好きになりました。すると突然、服を着ることは周囲に溶け込むためではなく、自分らしいエネルギーを生み出すためだと気づきました。温かく明るい色合いの服に身を包むと、気分が本当に変わることに気づきました。それは、灰色の季節に対する小さな反抗でした。
また、「良い服」を特別な機会のために取っておくという習慣も捨てなければなりませんでした。好きなものを着るのに「適切な時」を待つのは無駄だと気づきました。気分が良くなるなら、今日が適切な時です。
一番驚いたのは、自信と快適さが身体的な繋がりにあるということ。凍えるような寒さの中で、楽そうに見えるなんて不可能です。保温性の高い生地を優先するようになったら、姿勢が変わりました。猫背になることもなくなりました。ゆっくり歩き、背筋を伸ばし、澄んだ空気を心から楽しめるようになりました。
冬のスタイルは、必ずしも難しいものではありません。視点を変えることが必要です。機能性の中に美しさを見出し、どんよりとした日々に彩りを添える大胆さが求められます。
今では、気温が下がっても、恐怖感は感じません。むしろ、チャンスだと感じます。重ね着をして、羽織り、そしていつも通りの気分で外に出られる。ただ、少しだけ暖かいバージョン。